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検証 「大人の文章術」   [ブログ]

独り善がりの文章は伝わらない

 

かつて、松下幸之助さんは著書をまとめる作業中、こんなことを述べていた。

「この横文字、わしにはよぅわからんなぁ。どういう意味や?」

「そうか、そういう意味か。なら、その日本語でいこか。世の中、君みたいに頭のいい人ばかりとは限らんからな」

世の中には幸之助さんタイプはそんなにいない。逆に易しいことをわざわざ難しく書いて、「勉強しているだろう?」「こんな難しい言葉、知ってた?」という人が少なくないのだ。とくにカタカナ表現(たとえば、プレゼンとかオペレーションなど)を使えば、スマートに決まるし、耳にも心地よい。だから、むやみやたらに使いたがる。

(中略)

これはプレゼンテーションという話し言葉の世界の出来事だが、本質的には文章についてもまったく同じことが当てはまると思う。

同じ意味なら易しい表現にする。だれでもわかる表現にする。これがいちばん。勉強しているところ、頭のいいところを見せつける必要はない。平易に、平易に、子どもでもすんなりわかる文章が書けてこそ一人前だと心得ておこう。

「大人の文章術」 (中島孝志・著 21~22ページ) より

 

中島氏は、難しいことを難しく書いてしまう理由は、自分でもわかっていないからである。わかっていないから、そのまんま書いてしまうと言う。これは、自分でもわかっていないから相手にもわかるように説明できないということである。

 

しかし、わかっていれば説明できるかというとそうではない。それは、中島氏自身がそのことを証明している。

 

中島氏は、「難しいことを易しく書けるようなタイプでありたい」と言う。しかし、中島氏の著書を読んでいると、首を傾げざるを得ないところが少なくない。過去の経験に基づいて書いているはずだが、その言っていることは訳がわからないところが多い。もしかしたら、中島氏自身もわかっていないのではないかと思えるところもある。

     

読者は中島氏と同じ経験をしていない。そのため読者がわかるように説明するにはもっと言葉を尽くす必要がある。理由を説明することなく結論だけを言っても「なるほど」とはならない。言葉足らずの説明では読者が疑問を抱くのは当然である。

    

中島氏は、「大人の説明術」で“ぼんやり聞いてもよくわかるのが「大人の説明」”と言っている。そうであるならば、一読しただけで理解できなくてはならないはずである。しかし、中島氏の著書は一読してすんなり理解することはできない。「そうなのだ。・・・なのだ」と書いているが、それは空しく響くだけで全然ピンと来ない。言葉を弄んでいると言っていいほどである。

   

これは ・・・(中略)・・・ 、本質的には文章についてもまったく同じことが当てはまる思う

 

どうして「思う」なのか。どうして明快に断定しないのか。「・・・同じことが当てはまる」と!!
   
著書にはこのように曖昧な記述のところがところどころにある。「…。」と断定している一方で、「…と思う。」というのは説得力に欠ける。批判されることは覚悟の上で明快に断定すべきだ。その方がはるかに説得力を持つ。
               

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無学歴

易しいことをわざわざ難しく書いて、「勉強しているだろう?」「こんな難しい言葉、知ってた?」という人が少なくないのだ。 ⇒ これは、著者自身のことを言っているのではないか。

著者の本を読むと、「上から目線」が嫌というほどに感じられてならない。
頭脳明晰であることから謙虚さに欠けるところがありはしないか。
260冊を超えるその著訳書の中には、著者自身が認める駄作もかなり
あるのではないか。

by 無学歴 (2014-02-09 22:51) 

理系

この筆者は文章作法を他人に垂れる資格はない。
おそらく文章の推敲を全くしていないと思われる。
こんな書き殴り文が市販の書籍になっているのだとしたら、あきれるばかりだ。

by 理系 (2014-03-27 11:40) 

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